このままでいいのか? 人生の転機になった出逢いと僕の新たなチャレンジ

今までのキャリアを教えていただけますでしょうか?

情報系の大学を2001年3月に卒業し、新卒で大手印刷会社に入社しました。
技術職採用をしていただき、占いや写真集などWebコンテンツの配信事業の部署に配属となりました。
仕事内容としては、主にPerlによる社内の業務システムの開発や運用をしていました。
そこで改めてビジネスで通用するコーディングやテクニックを学びました。
数年間この業務を担当した後、部署の異動がありこれまでは社内システムをメインに扱っていましたが、
新しい部署ではお客様の要望に合わせ、一般のエンドユーザが利用するコンテンツの設計、開発を行うようになりました。
印象に残っているプロジェクトとしては飲料メーカーのキャンペーンサイトの開発で。
PHPを用いたシステム開発プロジェクトだったのですが、このプロジェクトではSEとしてお客様と折衝を重ねて要件をまとめ、設計書を作り、プログラマに依頼する、というお客様と自社の橋渡し役として携わりました。
10年ほどその印刷会社でお世話になったのですが、開発の現場だけでなくマネジメント寄りの業務が増えてきました。
等級昇格の試験が控えていた事もありこのまま順調に進むとますますその業務が増えていくと思いました。
ただ、個人的にはもっと設計・開発の現場で仕事をしていたいと思っていました。
マネジメトの業務がメインになるとお客様と要件を詰めたり運用のお話をする事も少なくなってきますし、当時30代前半だったのですが、
「もう少し現場寄りの仕事をしたいな」と。
また、それまで「普通」に生活をしてきたと思っていました。
高校に入って大学に進学をして、その後大企業に入って結婚してと、順調ではあったのですが、その流れに乗るのではなく、自分でこれだという思える変化を起こしたいと前々から思っていました。
長めの休暇をもらった時に改めて考えて新しいことをしてみたい、という想いが大きくなってきたんです。
そこで「他の世界も見てみたいな」と思い転職活動を開始しました。そこで出会ったのがリザーブリンクだったんです。

リザーブリンクに入社を決めた理由を教えていただけますか?
まず転職活動において、「技術力を上げたい」という軸がありました。
ただ個人的に得意だったのは、「お客様から聞いた話を噛み砕いて社内に伝える」という業務でした。
得意というか好きなんですね。
その2つの項目を重視しながら転職活動をしておりまして、そこで出会ったのがリザーブリンクでした。
当時からリザーブリンクはChoiceRESERVEというシステムを持っていましたが、お客様からの要望を受けてカスタマイズもしていました。原型を留めない程のカスタマイズもしてたり。
ここであれば、開発もしつつ自分が得意とするお客様とのやり取りもできそうでその環境が良いな、と思っていました。
面接は社長と何度かしましたがその人柄や想いに惹かれる部分があったり、また、リザーブリンクは浜松にもオフィスがあって、
私が浜松出身だったり、社長が高校の先輩だったりと親近感が湧いたのもポイントだったと思います。

大手の印刷会社と比較をしてリザーブリンクは小規模な組織ですが、転職の決め手を教えていただけますか?
小規模、ベンチャー気質のある企業に転職をしてみたい、という想いは強くありました。
大企業は10年程度経験をしていたので、いったん分かりました、というか。自分にマッチしているのは大企業なのか中小規模の企業なのか、ということを知りたい、という気持ちは正直ありましたね。
また、やはり大きな会社では業務が細分化されていると思いました。
営業、企画、開発など当たり前ですが細かな事も分かれていて。
自分は開発部署にいましたが、開発の中でも実装をする部隊と運用をする部隊など細かく分かれていたんです。ですので、実際に携われる部分はすごく狭かったと思っています。規模も大きいので当然と言えば当然ですが。
リザーブリンクであれば要件をまとめるところから開発、運用まで全て担当をすることができる、という部分は大きな魅力でしたね。
中小規模の企業はやむを得なく担当範囲が大きくなってしまうことがあるのですが、リザーブリンクは手を挙げた社員が幅広く担当をすることができますので、あえて担当範囲を広げられることは魅力的でした。
正直な話をすると、
「え、こんなことも自分でやらなくてはならないのか…」
と思ったこともありました(笑)。
書類の手続きなど前職では事務の方に担当していただいていたことも自分でやらなくてはならなく、
「こんな世界もあるんだな」
と感じたことを今でも覚えています。
あとはスピード感の違いも大きかったです。
これは入社後に感じたことなのですが、「やりたい!」と思った時に上には話をするのですが、自分が実際にアクションを取ることができるまでのスピードが速かったです。
大手でよくある話かも知れませんが、前職では話が出てから最終的な稟議が通るまでに数ヶ月かかる事もありました。
リザーブリンクでは代表に「こんなことをやりたいのですが」と聞いたところ、
「やってみて」 と言われることが大半で、
「チャレンジさせてもらえる」
という点がすごく良いですね。更に、社員のみんなも積極的にフォローしてくれるので思い切った事に踏み切れたりします。

リザーブリンクにはどのような社員の方が多いでしょうか?
「本質的に必要なことは何か?」を考えている社員が多いと思います。
さらにそれを自発的に考えられていることがリザーブリンクの社員の特徴ですかね。
社会って理不尽なことがあったり、無駄な業務ってたくさんあると思っています。
もちろん組織としていろいろ考えていくと結局そうなってしまうという部分は理解していますが。
社内に報告するための資料だったり、上司のためのパフォーマンスだったり、頻繁に開かれる会議もそうですよね。
ただ、これってお客様のためになるのかな…と考えた時には意味があるとは思えない事も多いと思います。
本質的に必要なことを考えるとアクションは決まってくるなと感じていまして、そこを考えて行動できる社員が多いと思っています。
「お客様のために」と考えた時に会社が売上/利益至上主義であれば、間違いなくそれは成し遂げられないでしょうし、押し売りもしなくなりますし、本当に必要な時に
「当社のサービスをご利用ください」
と自信を持って言えるのかな、と思っています。

現在の職務内容を教えていただいてもよろしいでしょうか?
現在はセキュリティに関する業務を多く行なっています。
入社当時は当社サービスのカスタマイズ案件の要件定義や設計、プログラミングなどを行なっていたのですが、数年前からは製品をお客様個別の環境を用意しカスタマイズする事はやめて、必要あれば標準機能を追加して機能を充実させるような方針に転換しました。
個別にカスタマイズをしていると開発もそうですが、なにより運用や維持の負担が非常に大きくなってしまうことが懸念でした。
また、個別のカスタマイズはその他多くのお客様のためにはならないという側面もあると思っています。
ちょうどその頃、お客様の元へお伺いする時に大手企業様を中心に「セキュリティへの意識が上がってきているな」と感じていました。それに伴い社内のセキュリティ対策も強くすることを決意し、勉強を開始しました。
最初はお客様の要望があるから、という気持ちが大きかったですが今は自社や製品のためにやりたいという気持ちが大きいです。
また、社内のセキュリティを考えると一部分の対応では意味がなかったりするので全社的にツール等を導入する事が多いです。
セキュリティ強化の製品やツールだったり、業務管理システムだったり。
導入するにあたり、社員全員の「納得感」は重視しています。
前職では
「なぜこの業務を今やらなくてはならないのかな」
「なぜこのツールを使うのかな」
など感じることがよくありました。一応説明もあったりするのですが、理解できていたかは疑問です。
というか、ちゃんとやれば、ちゃんと使えさえすればそれで良いと思っていました。
でも、実は目的や理由が分かって納得できてないと、例えば例外的な事が発生した時に、動けなかったり融通を利かせてた判断ができないんですよね。
当社はこの規模ですので、個別にでも質問に応えていきながら、社員全員に納得してもらった上での導入が出来るように努めています。
また、今はISMS取得のための活動もしています。取得のためにただ文書を作ったりするのではなく時間はかかっても本質的には何が重要なのかを理解する事を意識して進めています。

リザーブリンクらしさを感じられる社風の話をしていただけますでしょうか?
リザーブリンクでは何かのポジションに就くのに「辞令」を受けることが無いです。
普通の会社であれば「辞令」が出て昇格をしたり、部署異動をすることがあるかと思います。
急に部署が変わったり立場が変わったり。
リザーブリンクはそれがありません。逆に言うと、自分で手を挙げればやらせてもらえる環境があります。
「うちの会社は手を挙げればやらせてもらえるよ」
と言う企業様はあるかと思います。ただ、リザーブリンクはさらに「手を挙げやすい環境」にもあると思います。
それは社員らの人柄だったり会社規模だったり社風だったり要因はあると思いますが、やってみたいと思わせる環境も整っていると思います。
ただ、結局は手を挙げなくては発展はしません。なので、手を挙げて積極的に業務に取り組んでいただける方に来て頂きたい気持ちがあります。
さらに、チャレンジ精神をお持ちの方には持ってこいの社風かと思います。
また、別軸の話になりますが、ちょうど昨日、セキュリティ関連の業務をしている時に、社内のルールを作ったり運用していく上では3つのステップがある事を教えてもらいました。
1つ目のステップとしては、ルールを明確にして周知すること
2つ目のステップとしては、そのルールを文書化して正式なルールにすること
3つ目のステップとしては、そのルールが守られているかチェックをすること。
3つ目まできちんとやれば、そりゃ周知徹底ができてると言えますよね。
ただ、1つ目の「ルールを明確にして周知すること」だけで社員みんながルールを守れるのであれば、
2つ目と3つ目は不要なんです。当たり前と言えば当たり前かも知れないですが、ルールを作る時は3つ目までやる必要があると思っていた私にとっては目からウロコというか、なるほどな、と思いました。
もちろん、重要なルールはそれを繰り返してステップ3まで行うのが前提ですけど。
ルールの内容にもよりますが、リザーブリンクは1ステップ目で済ませられる事が他の企業よりは多いと思いますね。
性善説だ、甘いと思われるかも知れませんが、それが実現できてしまう人達が集まっているのがリザーブリンクだと思います。